○○感想文記

管理人が日々の中で見たり読んだり感じたりした、あらゆるものの感想をツラツラと書き綴っていく日記です。  

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小劇とか新劇とか歌舞伎とか 

 歌舞伎見て思ったんですが、やってることってそこまで違いますかね…。
 正直、新劇がどういうものかもわかっていませんで語ろうとしていますが。

 結局はお客さんの前、舞台上で劇的なものが繰り広げられる事に変わりはないわけです。

 確かにセリフ回しだと歌舞伎なんかはずば抜けて、独特なものがあります。
 何を隠そう、新年三日目に『人間国宝』尾上菊五郎さんが出る通し狂言、「旭輝黄金鯱(あさひにかがやくきんのしゃちほこ)」を見てきました。
 それを見た上で思いました。何か違うのかと。

 伝統芸能で Choo Choo TRAIN やってるんだもの。そりゃ思いますよ。公演が4時間ある中の唯一くつろいで楽しめる場面、私自信も意外と楽しんでましたし、お客さん受けもよかったみたいだけど、はっきり言っていらないシーンじゃないのかと…。
 今の小劇場でやっている役者及び劇団の何割かは、ただのアニメ声優好きから派生たものだと私は考えています。
 事実、私もその一人です。それで成功した人が現在のプロの若手声優です。今、某乳ゲームに養成所時代の知り合いが出演しているみたいです。多分私のことは覚えてないでしょう。
 それはどうでもいいです。

 表現者としてやりたいことは本当にそれでいいのですか?

 と、思います。
 正直、歌舞伎座という名前で見た小劇団がやる歌舞伎の真似事のように感じました。
 私は、本物の歌舞伎がどんなものなのはハッキリ言って知りません。ですが、 Choo Choo TRAIN を見た瞬間に、小劇場でやってることも伝統芸能も一緒なんだなという虚しさが生まれたことだけはハッキリしています。
 笑いは取っていました。ですが、その笑いが安物にしか感じられませんでした。
 歌舞伎に詳しい友人に言わせると、菊五郎氏はそういうのを一箇所は入れる、との事。
 稽古場で
「こーゆーのやったらどうかな?」
「時事ネタだしいいんじゃね?」
「よし決まり!」
 という友人同士のノリで決まったようなアドリブに近い怖気すら感じます。
 ですが、突き詰めれば真に面白くなる可能性を秘めているかもしれません。それでも……何か違うものを感じます。

 これで歌舞伎を語るなよ! と言われるかもしれません。遊び心がないなぁ…と言われるかもしれません。
 ですが私は危惧しています。

 お金さえあれば、誰でも同じ事ができるんじゃないか? と。
 お客様が見に来てくれるかは役者さんたちの知名度や努力ですが、劇場内で凧を吊ったり、舞台が回転して大道具が入れ替わったり、水が噴出してきたりだとかは、お金さえかければ誰でもできます。
 伝統芸能を掲げる本物のはずなのに、やってる内容が友人同士の甘えで作った小劇団と一緒に思えて仕方がありませんでした。
 一階席、14列目の私にすら声が届いてこないで何を言っているか分からない役者さんが多くいました。本物のプロならば国立劇場内くらいマイクなしでも声が届くと思っていただけに吃驚しました。すごく響くなと思ったのは二人くらいです。


 小劇場内ですら声が響かせられない役者は「これなら私もちょっと頑張ればどうにかなるかもしれない!」という励ましでしょうか。
 天皇陛下や皇太子様が見に来るように人気はあるかもしれません。しかし、私はそう思ってしまいました。それがショックでした。
 
 ですが、どんなに古くから行われていても、大衆から笑いを取る一番簡単な方法とはいつの世も変わらないのではないか。そう考えるようにもなりました。
 そして、その人気を多く取った団体だけが後世に残っていく。それの繰り返し。
「なんだかなぁ…」
 私は演劇に夢見すぎていたのでしょうか。
 硬い考えを持ちすぎたのでしょうか。
 楽しければいいじゃん! 確かにその通りです。だけどそれだけじゃ駄目なんです。それだけだと、私は自分の知る全ての人に自信を持って「観に来てください」と胸を張って、声を大にして言う事ができません。
 全ての人に受け入れてもらいたいなんて、強欲ですか?
 でもそうじゃないと、お客さんを選ぶ事になるじゃないですか。「あの人の趣味じゃなさそうだから呼べないな…」ということをしなきゃなと考えてしまいます。
 実際、見てもらって判断してもらえばいいのにそれが中々できません。
 私が見る側だったらこれは辛いな…。と思ってしまったら最後です。

 確かにやる側が楽しくなくては、観る側に楽しさは伝わらないでしょう。
 
 でえすが、その一時の楽しさから生まれた芝居の笑いは本当に必要なものなのか。何も知らないまま見せられて本当に楽しいものなのか。芝居の楽しさとはなんだろう、と私の考えはまとまらずどんどん積んで行くのみです。

 そこまで思っているなら自分が頭になれ、と言われるかも知れません。
 そうですね。いつか形にできたらいいですね。できたら良いと考えながら台本を書いたりしています。ですが、私はそこまで人を惹きつけられるほど魅力ある人間ではありません。人を引っ張って頭を張る自信はどこにもないんです。支えてもらうにしても、申し訳なさ過ぎて、その時間をどうか別の有意義な事に使ってくださいと言ってしまうでしょう。
 だからその無力さをひけらかしながら文句ばかり言っているのです。

 私が歌舞伎座さんの感想で言っているのはあくまで個人の主張、主観でしかありません。
 お客はいつだって上から目線です。私だって舞台に立てば同じ上から目線に晒されてコテンパンに言われるでしょう。もしくはそこまで見てもらうことすらできないかもしれません

 せいぜい二、三人。話を聴いてくれたらいいなと思いながら話をします。もっと沢山の人に聞いてもらいたいと一生懸命、楽しく昔話をします。聴いてくれる子は私と同じ顔で楽しく静かに聴いてくれています。
 一生懸命に鳴りすぎてガチガチになるな、力を抜け と 親方にはよく言われます。

 私はまだ、会話すらまともにできない駄目な役者です。去年の最後の本番前日「全然会話になってないよ」とこっぴどく怒られました。
 上手くなります。
 まだ止まるわけには行きません。
 やりたいことをみつけてしまったから。

 

   BGM 紅一葉
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# | 
2010/01/11 21:46 edit

Re: はじめまして

 はじめまして。
 コメントありがとうございます。

 確かに、劇団員=オタク という考えは早急ではありますね。しかし近年のエヴァブームやら声優ブームでそういう方が増えているのはほぼ事実かと思ってはいます。

 しかしながら、劇団員が全員そうでないことも当然ながら知っています。
 内に秘めた志が、自分達の好きなアニメ文化以上な方達がいることも知っています。私はそれを完全に良い意味で隠せたらもっと素敵だと思っています。
 例えばセリフの端々にそういう発言(例えばシャアのセリフ等)が含まれると、何も知らない一般の人は「あぁ、アニオタの集まりなんだな…」と思うでしょう。
 私は一番それが悲しいです。
 今回の歌舞伎では『Choo Choo TRAIN』が「やりたいことだけやってる」事に相当しているかと思います。

 それを通り越した何か大切なことを伝えたいはずなのに、一気にそこでお客さんが芝居に冷める瞬間が出てしまう事が悲しいです。
 「そうは見えないけど、そうなの?」と言われた方が褒め言葉のように思えませんか?

 好きな事を否定しません。自分の友人知人を呼ぶならそういうネタを仕込んだ方がお客さんは楽しめる事もあるでしょうし、客層は集め易いでしょう。
 ですが、それだけだと思います。

 私はそれだけでは足りない欲張りなので、このような事を言っています。

 もちろん、アニメ知識皆無な同年代の役者さんの集まる劇団がある事も知っています。
 ただの偏見に取ってしまわれたのでしたら、訂正させてください。

 今回はコメントを残していただき本当にありがとうございます。
 これを期に、ちょくちょく覗いていただけたなら幸いです。

ぴろ #- | URL
2010/01/13 04:13 edit

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